夏に在宅介護が限界になる前に──熱中症シーズンの施設入所という選択
夏は在宅介護が一気に苦しくなる季節
「なんとか在宅で頑張ってきたけれど、この夏はもう限界かもしれない」── 毎年、猛暑の時期にこうしたご相談が増えます。夏は、①高齢者本人の熱中症リスク、②介護する家族の体力消耗、③冷房・水分管理など見守りの負担増が重なり、在宅介護がもっとも苦しくなる季節だからです。
本記事では、夏に在宅介護が限界を迎える前に考えたい「施設入所」という選択について、季節の視点から解説します。
高齢者は夏の室内でも熱中症になる
熱中症による救急搬送の約6割が65歳以上の高齢者で、その約半数が住宅などの室内で発症しています[1]。「外に出ていないから安心」ではありません。暑さやのどの渇きを感じにくくなる高齢者は、本人任せにすると命に関わります。
特に認知症のある方は、エアコンの操作や水分補給の判断そのものが難しくなります。夏場の見守りをどうするかは、在宅介護の大きな課題です。熱中症対策の詳細は高齢者の熱中症の記事をご覧ください。
介護する家族も夏に消耗する
夏の負担は本人だけではありません。介護する側も、暑さのなかでの入浴介助・排泄介助・見守りで体力を消耗します。睡眠不足や脱水が重なり、介護者自身が体調を崩すことも少なくありません。介護者が倒れれば、共倒れになってしまいます。
「自分が我慢すれば」と抱え込む前に、施設やショートステイに頼ることは、決して逃げではありません。介護を長く続けるための、賢い選択です。
夏こそショートステイという選択
「いきなり長期入所は決められない」という段階でも、猛暑の時期だけショートステイを利用するという方法があります。空調管理された施設で過ごしてもらえば、熱中症のリスクを確実に下げられ、介護者も休息が取れます。
ヴィラきみかげ荘は52床・年中無休24時間体制で、夏のレスパイト(介護者の休息)利用にも対応しています。レスパイトの活用法はこちらの記事をご覧ください。
夏をきっかけに長期入所を考える
「夏だけのつもりが、施設のほうが本人も穏やかに過ごせている」と気づき、そのまま長期入所へ移行するご家族も少なくありません。夏の危機は、在宅介護の限界を見つめ直すきっかけにもなります。
ショートから長期入所への切り替えはこちらの記事で、在宅と施設の比較はこちらの記事で詳しく解説しています。
限界を迎える前に、まずご相談を
夏の在宅介護は、我慢を続けると本人にも介護者にも危険が及びます。「もう限界かも」と感じたら、それは施設やショートステイを検討するサインです。宗德グループ本部024-937-0380では、夏を安全に乗り切るための方法を、生活相談員が一緒に考えます。
関連記事
- 総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況」:公式