「食べること」は施設選びの重要ポイント

施設での暮らしの質を大きく左右するのが「食事」です。飲み込みが心配、糖尿病や腎臓病で食事制限がある、食物アレルギーがある ── こうしたニーズへの対応は施設ごとに大きく異なります。本記事では、嚥下調整食・治療食・アレルギー対応の確認ポイントを、栄養管理の視点で解説します。

嚥下調整食とは──学会分類2021という共通基準

加齢や病気で飲み込む力(嚥下機能)が低下すると、普通の食事では誤嚥(食べ物が気管に入る)の危険があります。これを防ぐのが嚥下調整食です。日本摂食嚥下リハビリテーション学会は「学会分類2021」という共通基準を定めており、食事をコード0j・0t・1j・2-1・2-2・3・4の段階に、とろみを3段階に分類しています[1]

この共通コードがあることで、病院・施設・在宅の間で「どの硬さ・とろみの食事か」を正確に引き継げます。施設見学の際は「学会分類のどの段階まで対応できるか」を尋ねると、嚥下対応のレベルが分かります。

とろみ調整と誤嚥性肺炎の予防

水やお茶などのサラサラした液体は、実は最も誤嚥しやすいものです。嚥下機能が低下した方には、とろみ剤で適切なとろみ(薄い・中間・濃い)をつけて提供します。これにより、水分補給をしながら誤嚥性肺炎のリスクを下げられます。

夏場の水分補給でもとろみ対応は重要です。熱中症対策については高齢者の熱中症の記事もご覧ください。

治療食(療養食)への対応

糖尿病、腎臓病、高血圧、肝臓病などの持病がある方には、塩分・たんぱく質・エネルギーを調整した治療食(療養食)が必要です。施設に管理栄養士が配置され、医師の指示に基づいた献立を提供できるかを確認しましょう。

医療ニーズが高い方の施設選び全般はこちらの記事で解説しています。

食物アレルギーへの対応

食物アレルギーがある場合、原因食材の除去・代替が確実に行われるかは命に関わります。確認すべきは、①入所時にアレルギー歴を詳しくヒアリングするか、②厨房での誤配・混入を防ぐ仕組みがあるか、③除去食・代替食を個別に用意できるか。

「重度のアレルギーがあるから施設は無理」と諦める前に、対応可否を具体的に相談してください。

「食べる楽しみ」を支える工夫

嚥下調整食や治療食でも、見た目・彩り・季節感を大切にする施設が増えています。行事食やお誕生日メニュー、ソフト食でも素材の形を再現する工夫など、「制限の中でも食べる楽しみを守る」姿勢があるかは、暮らしの質を測る大切な目安です。

宗德グループの食事対応

宗德グループでは、管理栄養士が一人ひとりの状態に合わせた食事を提供しています。ヴィラきみかげ荘では嚥下調整食・治療食・アレルギー食・宗教食にも個別対応。「うちの親の食事、本当に大丈夫か」というご不安に、具体的にお答えします。

まずはお試し入所で、実際の食事を本人に体験してもらうこともできます。

食事の不安は、見学と試食で確かめて

食事対応は、パンフレットだけでは分かりません。可能なら見学時に試食させてもらう、実際の食事の様子を見せてもらうのが確実です。宗德グループ本部024-937-0380、または各施設で、食事に関するご相談・ご見学を承っています。

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この記事を書いた人
宗德グループ 管理栄養士・生活相談員チーム
嚥下調整食・治療食・アレルギー食の個別対応に取り組む。食べる楽しみを守る施設の食事をご提案します。 著者プロフィール →
出典・参考文献
  1. 日本摂食嚥下リハビリテーション学会「嚥下調整食分類2021」:公式