「持病があるから施設に入れない」と諦める前に

透析・経管栄養・在宅酸素・喀痰吸引・インスリン注射 ── これらの医療的ケアが必要な方の入所先探しで、ご家族が「どこも受けてくれない」と諦めかけているケースを多く目にします。

けれど、医療連携が整った施設なら、想像以上に多くの医療ニーズに対応できます。本記事では、各医療ニーズ別の対応可能な施設タイプと、見極めポイントをまとめます。

透析(人工透析)対応

週3回・1回4〜5時間の透析通院が必要。施設での選択肢:
① 透析対応特養(提携クリニック送迎):費用月10万円前後。送迎調整が肝。
② 透析専門サービス付き高齢者向け住宅:施設内透析。費用月20〜30万円。
③ 在宅+訪問看護+通院:費用月数万円+家族介護労力。

葵水ケ花は那珂川町内・近隣の透析対応医療機関と連携しており、透析受入れ可能。詳しくは医療連携が手厚い特養の選び方を。

経管栄養(胃ろう・経鼻)対応

経管栄養は、介護職員も「特定行為研修修了者」であれば実施可能[1]。研修修了職員が複数配置されている施設なら、夜間も含めて対応できます。

確認ポイント:①特定行為研修修了者の人数、②夜勤帯の対応可否、③栄養剤の種類(市販・処方薬)、④注入時間と頻度。栄養剤は施設で準備するか家族手配かも要確認。ヴィラきみかげ荘は経管栄養の方の共生型ショートステイにも対応しています。

在宅酸素療法(HOT)対応

在宅酸素は、酸素濃縮器のレンタル・配送をHOT業者が施設に届ける形で対応します。施設は受入れ・管理体制を整えていればOK。

確認ポイント:①酸素流量の上限(多くの施設は5L/分まで対応)、②外出・通院時の携帯ボンベ管理、③急変時の医療連携。HOT業者と協力医療機関の連携がスムーズな施設が望ましいです。

喀痰吸引対応

喀痰吸引も特定行為研修修了者が実施可能。頻度(1日数回 or 30分毎)と気管切開の有無で対応可否が変わります。気管切開後の頻回吸引が必要な方は、看護師が24時間常駐する介護医療院・療養型病院が選択肢になることも。

葵水ケ花・ヴィラきみかげ荘は、口腔・鼻腔吸引の研修修了者を配置。気管切開後の重度の方については個別にご相談ください。

インスリン注射・血糖管理

インスリン注射は医療行為のため、看護師が実施します。看護師配置が日中のみの施設では、夜間のインスリン注射は対応困難なことも。

確認ポイント:①夜間の看護師オンコール対応、②血糖測定の頻度・記録、③低血糖時の対応プロトコル。糖尿病食の対応も併せて確認を。

褥瘡(じょくそう)処置

褥瘡は予防が第一ですが、すでに発症している方の処置は施設で日常的に行われます。褥瘡管理の質は、看護師の技術と体位変換・栄養管理の徹底度で決まります

確認ポイント:①褥瘡管理委員会の有無、②協力医療機関の皮膚科連携、③高機能エアマット・体圧分散用具の整備。重度褥瘡の方は、入所前に皮膚科医の評価を受けておくと安心です。

看取り対応

終末期の医療ニーズが高い方の看取りも、看取り介護加算対応の特養なら可能です。葵水ケ花は看取り介護加算対応で、医師・看護師・介護職が連携した最期のケアを提供します。

詳しくは葵水ケ花の終末期ケアホスピスケアとはの記事をご覧ください。

複数の医療ニーズが重なる方へ

「透析+糖尿病+認知症」など複数の医療ニーズが重なる方は、施設探しの難易度が一気に上がります。一般的な施設探しサイトの条件検索では引っかからないことも多いです。

こうした場合、個別に施設の生活相談員と直接話し、ご本人の医療情報(主治医意見書・お薬手帳・現在のケアプラン)を共有して、対応可否を協議するのが現実的です。宗德グループの生活相談員も、複合的な医療ニーズのご相談に対応します。

ホスピス・クリニック設置計画と医師看護師募集

宗德グループは現在、独自のホスピス及びクリニック設置計画を進めており、医療ニーズの高い方への対応をさらに広げる準備をしています。立ち上げから関わってくださる医師・看護師の方を募集中です。詳しくは採用情報をご覧ください。

「持病があっても、安心して暮らせる場所を作る」── これが私たちの目指す未来です。ご家族のご相談、医療職の応募、どちらもお待ちしています。

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この記事を書いた人
葵水ケ花 看護師・生活相談員チーム
医療ニーズの高い方の入所相談に多数対応。透析・経管栄養・HOT・喀痰吸引等の受入経験豊富。 著者プロフィール →
出典・参考文献
  1. 厚生労働省「介護職員等によるたんの吸引等の制度」:公式
  2. 厚生労働省「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準」:公式