身元保証人がいない・頼めない──施設入所の3つの選択肢
「保証人を頼める人がいない」で諦めないで
施設入所の相談で増えているのが、「身元保証人・身元引受人を頼める身内がいない」というお悩みです。配偶者に先立たれた、子どもがいない・遠方・疎遠、いわゆる「おひとりさま高齢者」 ── 事情はさまざまですが、保証人がいなくても入所する道はあります。本記事で3つの選択肢を整理します。
そもそも身元保証人・身元引受人とは
多くの施設が入所時に求める身元保証人(身元引受人)の役割は、主に①利用料の支払いが滞ったときの保証、②緊急時の連絡先・医療判断の窓口、③退所・死亡時の身柄や荷物の引き取り、です。
つまり「お金」と「緊急時の判断・引き取り」の両面を担う存在で、施設側にとってはリスク管理の要。だからこそ求められますが、これがいない場合の対応策も確立されています。
選択肢1:保証人不要の施設を探す
数は多くありませんが、身元保証人を必須としない施設もあります。ただし全体の中では限られるため、選択肢を広げるには他の手段と組み合わせるのが現実的です。
なお、厚生労働省は「入院・入所にあたり身元保証人がいないことのみを理由に受け入れを拒むことは適切でない」という趣旨の考え方を示しています[1]。保証人不在だけで門前払いされた場合は、地域包括支援センター等に相談しましょう。
選択肢2:成年後見制度を利用する
認知症などで判断能力が低下している場合は、成年後見制度が有力な選択肢です。後見人が本人の財産から施設費用を支払えるため、「お金の保証」面の不安が解消されます。
ただし注意点として、成年後見人自身は身元保証人(連帯保証人)にはなれません[2]。あくまで財産管理・支払いと身上監護を担う立場です。制度の詳細は成年後見と日常生活自立支援事業の記事をご覧ください。
選択肢3:民間の身元保証会社を利用する
近年は、身元保証・緊急時対応・死後事務などを引き受ける民間の身元保証サービスがあります。保証人を頼める身内がいない方の受け皿として機能しますが、料金体系・契約内容・運営事業者の信頼性をよく確認することが重要です。過去には預託金の管理をめぐるトラブルもあったため、契約前に内容を十分に吟味してください。
3つを組み合わせて考える
実際には、「保証人不要の施設を探しつつ、成年後見も検討し、必要なら保証会社も使う」というように、複数の選択肢を組み合わせるケースが多いです。一人で抱え込まず、地域包括支援センター・社会福祉協議会・施設の生活相談員に早めに相談するのが、最善の道を見つける近道です。
宗德グループの相談体制
宗德グループの生活相談員は、身元保証人がいないご事情をうかがった上で、成年後見制度の窓口や、ご本人の状況に合った進め方を一緒に整理します。「保証人がいないから」と入所を諦めていた方も、まずは状況をお聞かせください。
費用面の不安があれば費用軽減の記事も参考になります。
おひとりさまこそ、早めの準備を
身元保証の問題は、判断能力があるうちに準備するほど選択肢が広がります。元気なうちに任意後見契約や信頼できる窓口を決めておくことが、将来の安心につながります。宗德グループ本部024-937-0380へ、お気軽にご相談ください。